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【LP】タコ – タコ
【日本盤・中古】Taco – タコ
規格番号:なし(ピナコテカ)1983年
LP 33 1/3回転
インサート
・ジャケットの状態 E(程度良好です)
・盤の状態 E
83年、編集者で元ガセネタというパンク/アヴァンギャルド・バンドをやっていた山崎晴美をコンセプト・メイカー(とほぼ全曲の作詞)に、アンダーグラウンドの様々なアーティストが集結したオムニバス・アルバムです。メンバーは、山崎のほかに元ガセネタのギタリストである大里俊晴、町田町蔵、遠藤ミチロウと杉山シンタロウ(ザ・スターリン)、坂本龍一(YMO)、工藤冬里、篠田昌已(じゃがたら)、雑誌「HEAVEN」の編集者である山本土壺と野々村文宏、その「HEAVEN」にも関わりがあった現在は医師で評論家の香山リカ、曲間に各国の言語で説明を入れる細川周平、EP-4の佐藤薫と川島バナナ、上野耕路(ゲルニカ)、NON(ノン・バンド)、宮沢正一(ザ・ラビッツ)栗沢いずみにロリータ順子など、80年代初期のアンダーグラウンドの有名人が多数参加しています。なお、ジャケット画は花輪和一と合田佐和子とこれも豪華です。山崎の痙攣ヴォイスから始まる本盤は、様々なタイプの楽曲が収められており、とにかくとっちらかった作品なのですが、それでもわけのわからなさに関しては統一感があるという代物です。聴きものはやはり坂本龍一作のB1ですが、タイトルからわかるように「い・け・な・いルージュマジック」のパロディというか悪趣味版。とは言え、おふざけでかたづけられないほどに作りこまれているサウンドは一聴の価値ありです。バックトラックはすべて坂本自身によるもので、味のあるドラムス、シンセ、そしてヴォイスさえも聴かせてくれています。間奏の流麗なピアノと、エンディングのフリージャズのような狂ったピアノ・ソロがなんとも素晴らしい。本盤はピナコテカというインディーズというか自主制作レーベルからリリースされたのですが、町田町蔵がヴォーカルのA3の歌詞に問題があり抗議文が寄せられたことから自主回収となって発売禁止に。町蔵のヴォーカルでは何言ってるか全然わからないから、本当にそういう理由で発禁になったのかはちょっと疑ってしまいますが。リリースされてから40年経過した今、この作品をありがたがって聴くという意味を見出すことは(坂本作品掘り起こし以外に)あまり感じませんが、何でもありの勢いのあったこの時代のにおいを感じるには最適の1枚かもしれません。いろいろあっても最後に音質の悪すぎるめちゃくちゃなガセネタの名曲「宇宙人の春」で締めるところがなんか大団円ぽくて良しです。
曲目
A1 タコ:免疫
A2 タコ:仏の顔は今日も三度までだった
A3 タコ:きらら
A4 イターリン:赤い旅団
A5 タコ:人捨て節
A6 タコ:嘔吐中枢は世界の源
A7 タコ:エニグラム
B0 タコ:Intro At 日比谷野音 1981.8.15
B1 タコ:な・い・し・ょのエンペラーマジック
B2 タコ:鵺
B3 タコ:人質ファンク (リハビリ・バージョン)
B4 タコ:非情の生殺し
B5 タコ:小さなチベット人
B6 ガセネタ:宇宙人の春
規格番号:なし(ピナコテカ)1983年
LP 33 1/3回転
インサート
・ジャケットの状態 E(程度良好です)
・盤の状態 E
83年、編集者で元ガセネタというパンク/アヴァンギャルド・バンドをやっていた山崎晴美をコンセプト・メイカー(とほぼ全曲の作詞)に、アンダーグラウンドの様々なアーティストが集結したオムニバス・アルバムです。メンバーは、山崎のほかに元ガセネタのギタリストである大里俊晴、町田町蔵、遠藤ミチロウと杉山シンタロウ(ザ・スターリン)、坂本龍一(YMO)、工藤冬里、篠田昌已(じゃがたら)、雑誌「HEAVEN」の編集者である山本土壺と野々村文宏、その「HEAVEN」にも関わりがあった現在は医師で評論家の香山リカ、曲間に各国の言語で説明を入れる細川周平、EP-4の佐藤薫と川島バナナ、上野耕路(ゲルニカ)、NON(ノン・バンド)、宮沢正一(ザ・ラビッツ)栗沢いずみにロリータ順子など、80年代初期のアンダーグラウンドの有名人が多数参加しています。なお、ジャケット画は花輪和一と合田佐和子とこれも豪華です。山崎の痙攣ヴォイスから始まる本盤は、様々なタイプの楽曲が収められており、とにかくとっちらかった作品なのですが、それでもわけのわからなさに関しては統一感があるという代物です。聴きものはやはり坂本龍一作のB1ですが、タイトルからわかるように「い・け・な・いルージュマジック」のパロディというか悪趣味版。とは言え、おふざけでかたづけられないほどに作りこまれているサウンドは一聴の価値ありです。バックトラックはすべて坂本自身によるもので、味のあるドラムス、シンセ、そしてヴォイスさえも聴かせてくれています。間奏の流麗なピアノと、エンディングのフリージャズのような狂ったピアノ・ソロがなんとも素晴らしい。本盤はピナコテカというインディーズというか自主制作レーベルからリリースされたのですが、町田町蔵がヴォーカルのA3の歌詞に問題があり抗議文が寄せられたことから自主回収となって発売禁止に。町蔵のヴォーカルでは何言ってるか全然わからないから、本当にそういう理由で発禁になったのかはちょっと疑ってしまいますが。リリースされてから40年経過した今、この作品をありがたがって聴くという意味を見出すことは(坂本作品掘り起こし以外に)あまり感じませんが、何でもありの勢いのあったこの時代のにおいを感じるには最適の1枚かもしれません。いろいろあっても最後に音質の悪すぎるめちゃくちゃなガセネタの名曲「宇宙人の春」で締めるところがなんか大団円ぽくて良しです。
曲目
A1 タコ:免疫
A2 タコ:仏の顔は今日も三度までだった
A3 タコ:きらら
A4 イターリン:赤い旅団
A5 タコ:人捨て節
A6 タコ:嘔吐中枢は世界の源
A7 タコ:エニグラム
B0 タコ:Intro At 日比谷野音 1981.8.15
B1 タコ:な・い・し・ょのエンペラーマジック
B2 タコ:鵺
B3 タコ:人質ファンク (リハビリ・バージョン)
B4 タコ:非情の生殺し
B5 タコ:小さなチベット人
B6 ガセネタ:宇宙人の春