Item
【LPx2】Various Artists – クレプスキュール物語
【日本盤・中古】Various Artists – Coincidence V. Fate
規格番号:SC-1004~5(L)(Crépuscule Au Japon)1984年
LP 2枚組 33 1/3回転
ゲートフォールド・ジャケット
帯
解説インサート
・ジャケットの状態 E-(1か所角潰れ)
・盤の状態 E-, E-
84年リリース、ベルギーのレーベルであるクレプスキュールからリリースされた作品を日本独自に編纂した2枚組コンピレーション・アルバムです。リリース元は日本の新星堂で、新星堂は以前はクレプスキュールの輸入盤に日本語の解説と帯をつけたものを国内で流通させていましたが、84年からは「シリウス・コレクション」の名のもとに、独自の規格番号を振って本格的に海外作品のリリースを開始しました。そして、そのシリーズの4作目が本盤です。内容は、レーベル創立から84年までにリリースされた様々な作品のうちから22曲を選んだもので、基本的にどのアーティストも1曲ずつの収録ですが、代表的アーティストのドゥルッティ・コラムは2曲、ポール・ヘイグは在籍していたジョセフKの曲も含めて3曲を収録しています。クレプスキュールは「From Brussels with Love」や「Fruit of the Original Sin」をはじめ、多くの名作オムニバス作品をリリースしていますが、日本独自制作の本作もなかなかに秀逸なコンピレーション作品です。クレプスキュールの他のコンピレーションが、どれもあるテーマを持って制作された、収録作品に統一感というか、ひとつの流れが見える(聴こえる)作品であるのに対し、本作は単純に人気曲や代表曲を選んで並べているという言わばベスト・アルバムの体裁であるところにオリジナリティが感じられます。初めてクレプスキュールのリリース作品に触れるには、もっとも効率的な作品であり、またシングルでは手に入れるのが難しい作品もあるので、マニアにもうれしい内容となっています。作品やそのアーティストの説明は付属の日本語解説を読んでもらうとして、それとは別にいくつか聴きものをピックアップしますと、後にルイ・フィリップとしてエル・レーベルの代表的アーティストとなるフィリップ・オークレーのバンド名義であるザ・ボーダー・ボーイズのC2が白眉かと。瑞々しいギター・ポップの名曲で、ボーダー・ボーイズは本作を含んだシングルを1枚しかリリースしておらず、当然貴重盤で高価なため、ここで聴くことができるのはありがたいこと。ア・サートゥン・レイシオのA1は彼らの初期の代表曲。ドゥルッティ・コラムのA2はジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスを追悼する小品。もうひとつのA7は彼の作品の中でもっともポップな作品であると断言します。B2は後にクレプスキュールでソロ作もリリースするスタントン・ミランダと、コーウェン兄弟の映画のすべての音楽を制作するなど映画音楽作家として大成することになるカーター・バーウェルによるユニットであるシック・ピジョンの曲で、あまりにもミニマルなテクノポップがとてもユニークです。なお、解説には元DNAのイクエ・モリが在籍していると書いてありますが、これはシック・ピジョンのアルバムの数曲にゲスト参加しているのであって、彼女はメンバーではありません。テクノ・ボサノヴァのC3、YMOの3人も大好きなフランス人男女デュオのC4のシンセポップ2曲はどちらも超名曲。最後22曲目のD5は、本作の収録曲の中では間違いなく最もポップでコマーシャルな曲。これは成功したシンセポップ・デュオのアソシエイツの片割れであるアラン・ランキンのユニットで、2枚のシングルをリリースしたのみで消滅しています。さて、この名コンピレーション・アルバムですが、2014年に30年の時間を経てやっとCD化され、手に入れることが容易になりました。しかしながら曲が入れ替えられているので、このアナログ盤にも十分存在価値はあると言えます。
曲目
A1 A Certain Ratio:Shack Up
A2 The Durutti Column:Sleep Will Come
A3 Kevin Hewick:Haystack
A4 Cabaret Voltaire:Sluggin For Jesus (Part One)
A5 Marine:Life In Reverse
A6 Josef K:Sorry For Laughing
A7 The Durutti Column:Party
B1 The French Impressionists:Boo Boo's Gone Mambo/My Guardian Angel
B2 Thick Pigeon:Subway
B3 Winston Tong:Like The Others
B4 Paul Haig:Christiania
B5 Richard Jobson:The Kiss...
C1 The Names:Discovery
C2 The Border Boys:Sorry
C3 Antena:Camino Del Sol
C4 Mikado:Par Hasard
C5 Lawrence Weiner:Deutsche Angst
D1 Soft Verdict:Close Cover
D2 Pale Fountains:There's Always Something On My Mind
D3 Anna Domino:Trust In Love
D4 Paul Haig:Adoration
D5 Pleasure Ground:Wait
規格番号:SC-1004~5(L)(Crépuscule Au Japon)1984年
LP 2枚組 33 1/3回転
ゲートフォールド・ジャケット
帯
解説インサート
・ジャケットの状態 E-(1か所角潰れ)
・盤の状態 E-, E-
84年リリース、ベルギーのレーベルであるクレプスキュールからリリースされた作品を日本独自に編纂した2枚組コンピレーション・アルバムです。リリース元は日本の新星堂で、新星堂は以前はクレプスキュールの輸入盤に日本語の解説と帯をつけたものを国内で流通させていましたが、84年からは「シリウス・コレクション」の名のもとに、独自の規格番号を振って本格的に海外作品のリリースを開始しました。そして、そのシリーズの4作目が本盤です。内容は、レーベル創立から84年までにリリースされた様々な作品のうちから22曲を選んだもので、基本的にどのアーティストも1曲ずつの収録ですが、代表的アーティストのドゥルッティ・コラムは2曲、ポール・ヘイグは在籍していたジョセフKの曲も含めて3曲を収録しています。クレプスキュールは「From Brussels with Love」や「Fruit of the Original Sin」をはじめ、多くの名作オムニバス作品をリリースしていますが、日本独自制作の本作もなかなかに秀逸なコンピレーション作品です。クレプスキュールの他のコンピレーションが、どれもあるテーマを持って制作された、収録作品に統一感というか、ひとつの流れが見える(聴こえる)作品であるのに対し、本作は単純に人気曲や代表曲を選んで並べているという言わばベスト・アルバムの体裁であるところにオリジナリティが感じられます。初めてクレプスキュールのリリース作品に触れるには、もっとも効率的な作品であり、またシングルでは手に入れるのが難しい作品もあるので、マニアにもうれしい内容となっています。作品やそのアーティストの説明は付属の日本語解説を読んでもらうとして、それとは別にいくつか聴きものをピックアップしますと、後にルイ・フィリップとしてエル・レーベルの代表的アーティストとなるフィリップ・オークレーのバンド名義であるザ・ボーダー・ボーイズのC2が白眉かと。瑞々しいギター・ポップの名曲で、ボーダー・ボーイズは本作を含んだシングルを1枚しかリリースしておらず、当然貴重盤で高価なため、ここで聴くことができるのはありがたいこと。ア・サートゥン・レイシオのA1は彼らの初期の代表曲。ドゥルッティ・コラムのA2はジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスを追悼する小品。もうひとつのA7は彼の作品の中でもっともポップな作品であると断言します。B2は後にクレプスキュールでソロ作もリリースするスタントン・ミランダと、コーウェン兄弟の映画のすべての音楽を制作するなど映画音楽作家として大成することになるカーター・バーウェルによるユニットであるシック・ピジョンの曲で、あまりにもミニマルなテクノポップがとてもユニークです。なお、解説には元DNAのイクエ・モリが在籍していると書いてありますが、これはシック・ピジョンのアルバムの数曲にゲスト参加しているのであって、彼女はメンバーではありません。テクノ・ボサノヴァのC3、YMOの3人も大好きなフランス人男女デュオのC4のシンセポップ2曲はどちらも超名曲。最後22曲目のD5は、本作の収録曲の中では間違いなく最もポップでコマーシャルな曲。これは成功したシンセポップ・デュオのアソシエイツの片割れであるアラン・ランキンのユニットで、2枚のシングルをリリースしたのみで消滅しています。さて、この名コンピレーション・アルバムですが、2014年に30年の時間を経てやっとCD化され、手に入れることが容易になりました。しかしながら曲が入れ替えられているので、このアナログ盤にも十分存在価値はあると言えます。
曲目
A1 A Certain Ratio:Shack Up
A2 The Durutti Column:Sleep Will Come
A3 Kevin Hewick:Haystack
A4 Cabaret Voltaire:Sluggin For Jesus (Part One)
A5 Marine:Life In Reverse
A6 Josef K:Sorry For Laughing
A7 The Durutti Column:Party
B1 The French Impressionists:Boo Boo's Gone Mambo/My Guardian Angel
B2 Thick Pigeon:Subway
B3 Winston Tong:Like The Others
B4 Paul Haig:Christiania
B5 Richard Jobson:The Kiss...
C1 The Names:Discovery
C2 The Border Boys:Sorry
C3 Antena:Camino Del Sol
C4 Mikado:Par Hasard
C5 Lawrence Weiner:Deutsche Angst
D1 Soft Verdict:Close Cover
D2 Pale Fountains:There's Always Something On My Mind
D3 Anna Domino:Trust In Love
D4 Paul Haig:Adoration
D5 Pleasure Ground:Wait