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2017/06/22 09:41
先日、山下達郎のライヴに行ってきましたが、洋楽(邦楽も)のカバーを嬉々として歌っているのが印象的でした。
ライヴのなかで、前回のツアーのときに最もウケた曲は自分のオリジナルではなくフランキー・ヴァリの「Can't Take My Eyes Off You」だったと自嘲気味にコメントしていましたが、確かにあの曲はウケていたのを覚えています。
でも日本人にとってはこの曲はフランキー・ヴァリのものではなくボーイズタウンギャングのカバー・ヴァージョンでしょう。
まずはオリジナルである1967年リリース、フォー・シーズンズのフロントマンであるフランキー・ヴァリのヴァージョンです。
Frankie Valli - Can't Take My Eyes Off You
アメリカのシングルチャートで2位。最近ではクリント・イーストウッドの監督映画「ジャージー・ボーイズ」でもおなじみです。
次は、日本人にとってはこちらがずっとポピュラーなボーイズタウンギャング版です。
Boys Town Gang - Can't Take My Eyes Off You
82年リリース、ディスコ・アルバムを作るためのプロデューサー主導の企画物でしたが、世界中で大ヒット。後年のこの曲の知名度はオリジナルによるものではなく、このカバーが主導して上がったと言えるでしょう。
さて、それではボーイズタウンギャングの1位はゆるぎないものとして、その次に秀逸なカバー・ヴァージョンというのは誰によるものでしょうか。
現在までに200以上、世界中でこの曲のカバーがリリースされているそうです。日本人ではMISIAとか椎名林檎とかZARDとか。
マメシバ的にはペットショップボーイズによるカバーを選ぶというのがスジでしょうが、これはU2の「Where The Streets Have No Name」のカバーに途中で挿入したものという体なので、ここでは除きます。でも、これもキラキラしてとてもすばらしいヴァージョンではありますが。
なので今回はイギリスのポスト・オルタナ・バンド3人組のミューズ「MUSE」によるカバーを選択しました。
デビューは90年代だし、エイティーズの影響はほぼないエモーショナルなRadioheadフォロワーですが、この曲は間奏のギターにやられます。目をキラキラさせて楽しんでいるオーディエンスも良いですね。
この曲はアルバムには収録されておらず、シングルのカップリングとしてリリースされたので、PVも無くライヴ映像となってしまいました。
Muse - Can't Take My Eyes Off You
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