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2017/08/01 19:01
最近(でもないですが)出た本のなかで夢中で読んだ1冊に、音楽ライターの渡辺亮さんの「プリファブ・スプラウトの音楽:永遠のポップ・ミュージックを求めて」があります。
プリファブ・スプラウトとは、80年代から活動しているイギリスのロック・バンドです。実質的にはリーダーのパディ・マクアルーンのプロジェクトであり、ビッグ・ヒットはないものの、イギリスのロックやポップス好きには十分知れ渡ったバンドです。
特に85年リリースのセカンド・アルバム「スティーヴ・マックイーン」は名盤として名高く、日本人ミュージシャンなどにもこの作品のファンが多いようです。山下達郎とか吉本ばななとか。
渡辺氏の著書を読むと、プリファブ・スプラウトをやたらに聴きたくなります。
本書のディスク・ガイド的な役割は大ですが、抑えた筆致で記された文章からは、プリファブ・スプラウトの音楽がいかにすばらしいかがこれでもかと匂ってきます。
というわけで、今回は名盤「スティーヴ・マックイーン」から珠玉の3曲をピックアップすることにします。
まずは、シングルカットされUKチャートの25位まで上昇した「When Love Breaks Down 」を。
Prefab Sprout - When Love Breaks Down
せつないメロディに「アイム・ノット・イン・ラヴ」で聴こえるような女性コーラスがさらにせつなさを増します。
プリファブ・スプラウトの音楽にはロックンロールやソウルテイストな曲、カントリーなどいろいろとヴァリエーションがありますが、
とにかくおいしくてせつないメロディのものが多く、甘酸っぱい感じが耳と心に残ります。
次の曲はPVがありませんでした。でも良い曲です。「Hallelujah」。
Prefab Sprout - Hallelujah
女性コーラスが吉田美奈子のよう。女性ヴォーカルは紅一点のメンバーであるウェンディ・スミスによるもの。
後に脱退してしまいますが、このバンドの良さとせつなさと個性は彼女のヴォーカルが担っている部分も多そうです。
最後はサビの部分でのユニゾンのヴォーカルが印象的な「Appetite」です。
Prefab Sprout - Appetite
ちなみにアメリカでは「スティーヴ・マックイーン」というタイトルではリリースができず、「Two Wheels Good」というタイトルで最初はリリースされました。在庫品はまさにそれです。
プレファブ・スプラウトはほかにも良い作品がたくさんあるので、アルバム単位でまたおススメ曲をピックアップしようと思っています。
プリファブ・スプラウトの在庫商品