blog
2017/08/23 22:15
8月の半ば、ビルボード・ライヴ・東京からの情報で、11月にスクリッティ・ポリッティ(Scritti Politti = グリーン・ガートサイド )が来日することを知りました。
ビルボード・ライヴ・東京「スクリッティ・ポリッティ公演」
スクリッティ・ポリッティといえば、80年代に活躍したニューウェイヴ・バンド。
のちにグリーン・ガートサイド個人のユニットになって現在も活動中です。
来日するんですから現在も活動中なのは当然ですが、最後にリリースしたアルバムは2006年。ずいぶん時間が経ちました。
そのときはついでに「夜のヒットスタジオ」にも出演したのを観た記憶があります。
では情報よりもまずは音楽を。82年リリースのファーストアルバム「ソングス・トゥ・リメンバー」から「スウィーテスト・ガール」。
Scritti Politti - The Sweetest Girl
不思議な曲…。レゲエのリズムにリズムボックスにピアノに、女性っぽい男性ヴォーカル。くせになります。
この曲が入っているファースト・アルバムは名盤だなあ。
スクリッティ・ポリッティの魅力のひとつに、この女性的なカートの声があります。
今回の来日の惹句にも「天使の声」とうたっています。う~ん、天使というのはどうなのかなあ。でも透き通ったきれいな声です。
こんなゆるい感じのサウンドが初期スクリッティ・ポリッティの魅力でしたが、カートの音楽探求は進み、次作85年リリースの「キューピッド&サイケ」になると一気にデジタルになってダンサブルになります。曲は「パーフェクト・ウェイ」。
Scritti Politti - Perfect Way
この曲はUSシングル・チャートで11位まで上がり、今のところスクリッティ・ポリッティの最大のヒット曲になっています。
この後、彼の音楽の志向はさらに先鋭化し、ヒップホップやラップ、ハウスに近づいていきます。
1999年リリース、4枚目のスタジオ・アルバム「アノミー&ボノミー」からのシングル・カット「ティンセルタウン・トゥ・ザ・ブギーダウン」になるとこんなかんじです。
Scritti Poritti - Tinseltown to The Boogie Down
これ誰の曲? カートの声はラッパーの後ろで聞こえるだけのコーラス的な位置づけ。これは好みが分かれますねえ。
2006年の来日のセットリストでは、そのときの最新作「White Bread Black Beer」からの曲が半分以上で「アノミー&ボノミー」収録曲は1曲もやらなかった模様。その時点ではもう興味がなくなってたんでしょうかね。
さて2017年の来日ライヴではどんなセットリストになるんでしょう。そして彼の美しいヴォーカルはまだ健在でしょうか。店主もそれを確かめにビルボードに行くつもりです。
スクリッティ・ポリッティの在庫商品