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2018/03/23 00:17

ポストパンク紹介ブログのパート2です。どうしても、どんどんマニアックになっていってしまう…

パート1で代名詞として最初に載せたのはPILでしたが、こちらもポストパンクの代名詞的バンドです。

それは「ジョイ・ディヴィジョン Joy Division」。



自ら命を絶ってしまったアーチストは何人かいますが、その中でも最初のほうに名前が出るのがヴォーカルのイアン・カーティスでしょう。

バンドの成功がもう目の前にあって、さあこれからアメリカ・ツアーだという直前に23歳で自死。その後にリリースされたアルバム「クローサー」は全英6位、シングルの「ラヴ・ウィル・テア・アス・アパート」は13位まで上昇しました。

Joy Division - Love Will Tear Us Apart

ご存知のとおり、残ったメンバーはニュー・オーダー New Order となり、サクセスを手にしました。彼らは現在もこの曲をライヴで演奏しています。盛り上がる盛り上がる。

ところで、ジョイ・ディヴィジョンはメジャーのレコード会社から作品をリリースしていたのではなく、当時のパンク・バンドのようにインディペンデントなレーベルからレコードをリリースしていました。

パート1でラフ・トレードの名前を出しましたが、ジョイ・ディヴィジョンの属していたマンチェスターのファクトリー・レコード Factory Recordsも、シーンに多大な影響を与えたバンドをいくつも抱えていました。

その代表バンドをふたつ。

ひとつはジョイ・ディヴィジョンとほぼ同期の「ドゥルッティ・コラム Durutti Column」 です。


メンバーはギター、ピアノ、ヴォーカルのヴィニ・ライリーひとり。通常、ライヴではパーカッションのブルース・ミッチェルが参加しますが、パーマネントなメンバーとしてクレジットされてるわけではありません。独特の静寂さと繊細さを持ったワン・アンド・オンリーなギター・サウンドです。曲は2枚目のアルバム「LC」から「ネヴァー・ノウン」

Durutti Column - Never Known

これもポストパンク。 

ファースト・アルバムの「The Return Of The Durutti Column」の初回盤は、ジャケットに紙やすりが貼ってある迷惑な仕様でした。ファクトリー・レコードのオフィスで、ジョイ・ディヴィジョンのメンバーたちも一緒にのり付けしたりしてジャケット制作作業をしたそうです。マメシバ的にはこのバンドというかアーチストが大好物です。2度の来日がありましたが、数年前にフジロックに参戦の予定とアナウンスされたものの病気でキャンセルになりました。体が弱いのは知られていることです。音沙汰のない今も心配です。

ファクトリーのもうひとつは「ア・サーティン・レイシオ A Certain Ratio 」です。



パンクが出自というよりジャズがベースのファンク・サウンドを奏でる5人組。初期のクールでソリッドなファンクが人気ですが、徐々にラテン・フレイヴァーが強くなっていきました。現在も活動中。曲は初期の名曲「ウォーター・ライン」です。

A Certain Ration - Waterline

PVは無し。ジャケットのデザインがどれもすばらしいので、ネットで探して見てみてください。

3バンドのサウンドに何の統一性もないですが、ファクトリー・レコード色というのはけっこうあって、ほかのバンドはやはりジョイ・ディヴィジョン・フォロワー的なサウンドが多いです。


ポストパンクってどんなサウンドなの?どんなジャンル?という命題は、ここまでくるとさすがに苦しい。定義できない。

定義できないといえば、ノイズ、インダストリアルというジャンルもポストパンクから派生しているとされています。ニュー・ウェイヴの一派じゃないよねノイズって。つまり、ポストパンクというジャンルはなんでも含めてしまうのです。というか、わけわからない音楽はポストパンクで収まってしまうというか。

さて、そのノイズ、インダストリアルのバンドをふたつ紹介しましょう。

ひとつめは、なんといっても「スロッビング・グリッスル Throbbing Gristle」。


アーチスト写真が不遜なかんじでよろしい。

そもそもインダストリアル・ミュージックの名づけ親は彼ら。なんせ自分らのレーベル名がインダストリアル・レコーズですから。76年結成で、名前の意味は各自調べてください。曲は「ディシプリン」です。

Throbbing Gristle - Discipline

長いので途中で切って良し。 
ヴォーカルのジェネシス・P・オリッジは現在は女性になっています。80年代半ばに来日もしました。対バンのひとつだった日本のノイズ・ユニット「ハナタラシ」は会場に爆弾を持ち込んだため出演中止になったというのも今ではいい思い出です。

もうひとつも来日経験のあるノイズ・バンドの「キャバレー・ヴォルテール Cabaret Voltaire」です。



73年にシェフィールドで結成。それってパンクより前じゃん。そもそもポストパンクじゃないじゃんね…。

曲は日本でもシングル・リリースされた「ナグ・ナグ・ナグ」です。

Cabaret Voltaire - Nag Nag Nag


ノイジーでアヴァンギャルドなのにポップなのがすばらしい。PVもちょ~かっこよい。よく見ると、ベースがポール・マッカートニー(と矢沢の永ちゃん)と同じヘフナー。ベースのステファン・マリンダー、さてはビートルズ好きか。

パート2はちょっと濃かったのでこの辺で終わりにして、もっとポップなパート3に続きます。


ドゥルッティ・コラムの在庫作品

ア・サーティン・レイシオの在庫作品

スロッビング・グリッスルの在庫作品

キャバレー・ヴォルテールの在庫作品

ジョイ・ディヴィジョンの在庫がない! なのでニュー・オーダーの在庫をご紹介





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