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2020/01/31 16:00

今回のコラムは、YMOと坂本龍一作品のカヴァー曲をいくつか集めて紹介します。




YMOのカヴァーなんていくらでもあるでしょ。YMOも教授もトリビュート・アルバムとかあるし。
それは確かにそう。でも今回はYMOと坂本龍一の作った「インストルメンタルに(勝手に)歌詞をつけてカヴァーした曲」です。


YMOも坂本龍一も元々インスト主体の音楽なので、歌詞を乗せて歌を歌うことは容易にイメージできること。メロディに沿って鼻歌を歌うのだって同じようなものだし。


そんな曲の中ではこれがやはり最初に思い浮かびます。マイケル・ジャクソンの「ビハインド・ザ・マスク」です。

Michael Jackson - Behind The Mask


坂本龍一作でYMOのアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」に収録。エリック・クラプトンによるカヴァーも有名です。
マイケル・ジャクソンの作品としては死後にリリースされた「MICHAEL」に収録されていますが、本来は「スリラー」に収録予定であったという逸話があります。

まあ、この曲は別格ですが、他にもいろいろとあるのですよ、珠玉のカヴァー・ヴァージョンが。


次はこれ。今回のテーマ「歌詞つきカヴァー」のきっかけになった曲、EPOの「チベタン・ダンス」です。

イーピーオーじゃないですよ、エポね。シュガーベイブのカヴァー「DOWNTOWN」やヒット曲「う、ふ、ふ、ふ、」のヒットで有名な女性シンガーです。原曲は、坂本龍一のソロ「音楽図鑑」の1曲目に収録されています。

EPO - Tibetan Dance


85年リリース、7枚目のアルバム「ハーモニー」に収録。何がすごいかっていうと、バック・トラックは新録ではなく、原曲そのまま。それに歌を乗せているだけなのです。好きなレコードをかけながら、それに乗せて勝手にトースティングする初期のヒップホップ・アーチストみたいね。



ある日、都内のレコード店にいると、店内のスピーカーからこの曲のイントロが流れてきました。すぐに教授のあの曲だとわかりましたが、メロディに入ったとたんに強烈な違和感が。 でも、その不思議な感覚が忘れられず家の在庫を確認。収録アルバムが家にあることがわかり、何度も聴いて病みつきになりました。それにしても、持っているのに聴いてなかったとは…。

エポの作品のいくつかは、最近はシティ・ポップの文脈で語られますが、本作はオリエンタル・シティ・ポップとか、エキゾチック・シティ・ポップとかいうネーミングが相応しいかと思います。オリジナル曲にもそういったサウンドがいくつもあるし。海外のディガーはEPOに注目です。


さて、バック・トラックがそのままの曲というと、これは教授本人がバックを制作しているので原曲に近いカヴァーです。

デヴィッド・シルヴィアン&坂本龍一の「禁じられた色彩」

David Sylvian & Ryuichi Sakamoto - Forbidden Colours


ご存じ「戦場のメリークリスマス」のメインテーマです。


原曲のメロディに関係なく勝手に歌うシルヴィアンのヴォーカルが秀逸。とてもエモーショナル。UKのシングル・チャートの16位を記録したヒット作となりました。


さて、戻って日本のアーチストの作を。

YMOの武道館ライヴの前座も経験したことのある男女4人組コスミック・インベンションの「コズミック・サーフィン」です。

Cosmic Invention - Cosmic Surfin'


82年リリース、彼らのラスト・シングル「プラトニック学園」のB面曲。「きらきらきらきら~。しょわしょわしょわしょわ~」が耳に残る、ふざけているようでいて絶妙な歌詞は近田春夫の作です。

コスミック・インベンションは、当時メンバーが小中学生であるということでYMOの子供版と話題になりました。メンバーには、後に作曲家になる井上ヨシマサが在籍。バック・トラックはYMOのライヴ・ヴァージョンのコズミック・サーフィンのアレンジですね。


というわけで、数ある歌詞ありカヴァー曲の中でも代表的かつ個性的なものを選んでみました。ほかにも飯島真理による坂本曲「黄土高原」のカヴァー「遥かな微笑み」や、東京スカパラダイスオーケストラの「シムーン」なども秀逸なカヴァーです。あ、シムーンは最初から一応歌詞はありますね。妄想ですが、小林克也の中国語と英語のちゃんぽんなラップを乗せた「ファイアークラッカー」なんてのがあったら楽しいのにって思ったりします。


最後の曲は、代表的ではないけれど、個性的という枠の中では最も突出したカヴァーである空手バカボンの「来るべき世界」です。

空手バカボン - 来るべき世界


88年リリースのアルバム「バカボンの頭脳改革」の収録曲で、高橋ユキヒロ作の「ライディーン」のカヴァーです。



空手バカボンは筋肉少女帯の大槻ケンヂと内田雄一郎、有頂天のケラ(現ケラリーノ・サンドロヴィッチ)によるユニットです。よく聴くと歌詞がすばらしすぎ。でも当然ながら許諾を得られず、自主制作LPと最初のCD再発盤のみの収録で封印されてしまいました。

収録アルバムのジャケットは漫画家の桜沢エリカ作で、写真撮影はローリング・ストーンズのオフィシャル・フォトグラファーである有賀幹夫。時代とブームに乗ったからできた大胆不敵な作品と言えましょう。

そういえば、空手バカボンの初作品であるソノシート「バカボンのススメ」のジャケットは漫画家でイラストレーターのまついなつきでした。近年では占い師としても有名だった彼女でしたが2020年1月に亡くなってしまいました。亡くなったことはとても残念なことですが、それでも作品はずっと残るのです。


追悼番外編ということで、そこに収録された名作「あの素晴らしい愛をもう一度」を。フォーククルセダーズのカヴァーです。YMOとは関係ないですがレクイエムとして。

空手バカボン - あの素晴らしい愛をもう一度



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