【UK盤・中古】This Mortal Coil – Filigree & Shadow
規格番号：DAD609（4AD）1986年
LP 2枚組　33 1/3回転
インナースリーヴ2枚

・ジャケットの状態 E-（汚れあり）
・盤の状態 E-, E-

86年リリース、耽美系アーティストの巣窟であるイギリスのレーベル4ADの総帥アイヴォ・ワッツ＝ラッセルのもとに、レーベルのオールスターを集めて結成されたユニット「ディス・モータル・コイル」のセカンド・アルバムです。参加したアーティストは、コクトー・ツインズ、カラー・ボックス、Dif Juz、デッド・キャン・ダンス、ウルフギャング・プレスなど。2枚組25曲入りという大ヴォリュームで、収録曲のうち半分がインストであるにもかかわらず、UKインディー・チャートの2位を記録し、全英アルバム・チャートでも53位にチャートインしました。前作にあったコクトー・ツインズ色の強い幻想的で幽玄的な音世界は若干影を潜め、ゴシック色と言うよりアンビエントやニューエイジ色強めのサウンドになっています。本作では歌を歌うのはほとんどが男性で、作品の重要要素であったコクトー・ツインズのエリザベス・フレイザーは今回は不在。やはり彼女のヴォーカルがないのはちょっともの足りない感じです。部分的には、宗教音楽やヨーロッパの民族音楽的な荘厳さも感じさせるサウンドですが、これは本作と同時期に４ADからリリースし、意外にも大ヒットとなったいわゆるブルガリアン・ヴォイスの影響があったのではと推測します。88年には「Le Mystère des Voix Bulgares」の第2弾（Volume2）がグラミー賞を受賞するほど成功したブルガリアン・ヴォイスですが、アイヴォが心酔することになったブルガリアン・ヴォイスが収録されたテープを渡したのはバウハウスのピーター・マーフィーだったというのはいい話です。

曲目
A1 Velvet Belly
A2 The Jeweller
A3 Ivy And Neet
A4 Meniscus
A5 Tears
A6 Tarantula
B1 My Father
B2 Come Here My Love
B3 At First, And Then
B4 Strength Of Strings
B5 Morning Glory
C1 Inch-Blue
C2 I Want To Live
C3 Mama K(1)
C4 Filigree & Shadow
C5 Firebrothers
C6 Thaïs(1)
C7 I Must Have Been Blind
C8 A Heart Of Glass
D1 Alone
D2 Mama K(2)
D3 The Horizon Bleeds And Sucks Its Thumb
D4 Drugs
D5 Red Rain
D6 Thaïs(2)