【日本盤・中古】遠藤ミチロウ – Terminal
規格番号：K28A798（Grotesque New Pop / King Records）1987年
LP 33 1/3回転
シール帯
歌詞インサート
シュリンク

・ジャケットの状態 E
・盤の状態 E

87年リリース、元ザ・スターリンの遠藤ミチロウのユニット「Michiro,Get the Help!」のフル・アルバムです。遠藤は85年からグロテスク・ニュー・ポップ （G.N.P.）のスローガンのもとにシングルやミニ・アルバム作品をリリースしてきましたが、本作がその最終作となります。コンセプトはこれまでを踏襲したもので新展開があるわけではなく、収入曲のうち3曲が過去作のリメイクとなっていたりと、G.N.P.の総まとめといった感のある作品です。A1は84年に遠藤が責任編集として刊行されたソノシート付マガジン「ING'O」の付録として一度発表されたもので、元々長い曲でしたが、さらに11分もの長尺になっています。そういえば本盤収録曲はA2を除いてどれもが長尺です。A3は「Trash」とライブ・アルバム「FOR NEVER」の収録曲のリメイク。B1はザ・スターリンの12インチ「Go Go スターリン」収録の「先天性労働者」の改作で、且つ「FOR NEVER」に「お母さんいい加減〜先天性労働者 」として収録されていた曲です。いずれの曲も新バンド「パラノイア・スター」による制作ということになっています。一方で、A2のみR&Bバンドであるヴォイス & リズムとの共演の際に制作されたもので、さすがにこれだけは音の質感が違います。この曲はシングルとしてリリースされましたが、本作からシングル・カットするなら確かにA2しかないでしょう。本アルバムのサウンドの全体的なトーンはとにかく絶望的にダークでサイケデリックで（そして長尺曲ばかりと）売れる感じが全くしません。もちろん、明るくポップであることが必要とは言いませんがG.N.P.を掲げた初期の作品に比べて、どうにも陰陰滅滅としています。本作でキング・レコードとの契約は終了し、遠藤は2年後にアルファで「ザ」のないスターリンで再出発することになります。

曲目
A1 飢餓々々帰郷
A2 Lucky Boy
A3 溺愛
B1 Oh! マルクス
B2 誰かが寝ているような気がする