【日本盤・中古】Chris Mosdell And The Javelin Opera – Equasian
規格番号： ALR-38001（Alfa）1982年
LP 33 1/3回転
ゲートフォールド・ジャケット
帯
ブックレット

・ジャケットの状態　VG+（ジャケ内側にしみあり。帯の上部が裂けています※写真6枚目）
・盤の状態　E-

82年リリース、イギリス出身の詩人で、初期YMOやメンバーのソロ作、サディスティックスなどの作品に作詞家で参加しているクリス・モズデル（本作表記はクリス・モスデル）のファースト・アルバムです。ミュージシャンではないので、コンセプト・メイクが彼の主な担当で、作詞とヴォーカル（というか囁きや呟き）、ある程度のシンセとパーカッションも演奏しています。サウンドのほうは当然YMO、もしくは高橋幸宏が参加しているはずと思うような質感がありますが、実は3人とも不参加で、元サディスティック・ミカ・バンド～サディスティックス、当時イミテーションの今井裕が中心になって制作をしています。ただ、YMOの3人が不参加とは言え、YMO周辺のミュージシャンは多数参加しており、鮎川誠、加藤和彦、大村憲司、久保田麻琴、サンディー、そして松武秀樹などの名前がクレジットされており、特にサンディーは本作の（少ない）ヴォーカル曲のほとんどを担当しています。音楽性としては、テクノポップ、アンビエント、そしてエスノ・ファンクと言った感じですが、Fourth Worldシリーズ期のジョン・ハッセルの作品に近いアブストラクトな楽曲が多めです。そのサウンドの要はなんと言ってもムクワジュ・アンサンブルの高田みどりで、本作にずっと漂うエスニックなテイストは、主に彼女の打楽器によるものが大きいです。イギリス出身のモズデルやロック畑の今井の引き出しにはない音でしょう。なお、本作はモズデルが当時行っていた詩の実験である「ヴィジュアル・ポエム」を体現した作品なので、音楽と同等くらいにジャケットなどのアートワークを重要視しており、特殊なゲートフォールド・ジャケット、厚みのあるブックレットなど、かなりお金のかかった装丁をしているのですが、定価を確認すると3800円で、通常のLP1枚よりも1000円高い値段設定になっていました。ブックレットには、今では絵本作家として著名なスズキコージが、彼の絵のテイストとは違う幾何学的なイラストを描いているのが驚きだったりします。

曲目
A1 Pygu
A2 Psalm Of Motion
A3 Fury Into Feathers
A4 The Glass Language
A5 A (Ma)ze In (G)
B1 C₂H₅Emystery
B2 Masq Vanitii
B3 Engynä
B4 Arkwork
B5 The Archers Of Ardour