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2017/12/16 23:44

80年代のイギリスでは、ニュー・ウェイヴやハード・コア・パンク、エレポップが人気だった一方で、アシッド・ジャズのムーヴメントが80年代中盤に起こりました。


アシッド・ジャズの初期の代表的バンドといえばワーキング・ウィークあたりかもしれませんが、ニュー・ウェイヴとジャズの橋渡しをしたバンドに「カーメル」(Carmel)がいます。



イギリスのマンチェスターで結成された3人組バンドのカーメルは、シンガーのカーメル・マッコート(Carmel McCourt)、ベーシストのジム・パリス(Jim Parris)ドラマーのゲリー・ダービー(Gerry Darby)がメンバーで、ベースがウッド・ベースで、ドラムが当時最新であったシンセドラムの「リン・ドラム」だったのがポイント。メインで使用していたのはふつうのドラム・キットだったみたいですが。


CCBのドラマーの笠浩二くんが叩いてましたね。

82年にインディーズからシングル「Storm」をリリースすると、それがいきなりUKインディ・チャートで1位を記録。それにメジャーのロンドン・レコードが目をつけ契約し、メジャー・デビューとなります。



初期の作品のPVはないのですが、82年に「Old Grey Whistle Test」に出演してR&Bシンガーのアン・ピーブルスの「アイ・キャント・スタンド・ザ・レイン」を演奏したときの映像がありましたのでそれを。この曲は「Storm」のB面に収録された曲です。

Carmel - I Can't Stand The Rain


とにかくシンプルで隙間だらけのサウンド。ティナ・ターナーが同曲を2年後にカバーしてヒットしましたが、サウンドのゴージャスさがまったくちがう(ので笑います)。

Tina Turner - I Can't Stand The Rain



ロンドン・レコードからのデビュー・アルバム「ザ・ドラム・イズ・エヴリシング」はUKアルバム・チャートの19位まで上昇。同アルバムに収録された「バッド・デイ」はUKシングル・チャートの15位、「モア・モア・モア」は23位を記録。上々の滑り出しとなりました。

86年にはなんとブライアン・イーノのプロデュースで作品を幾つかリリース。そのうちの一枚、シングルで出た「マーシー」です。

Carmel - Mercy 


声量がすごい。この頃のイーノはU2あたりのプロデュースをやっていたと思いますが、それと平行してこういうバンドとも関わっていたのですね。どの辺が彼の琴線に触れたのだろう。

それなりに成功をおさめつつあったカーメルですが、3人のバンド、しかもリズム隊とヴォーカルというバンドではやれることが少なく、段々とゲストが増えてサウンドが多彩になっていきます。これを非個性化、もしくは売れ線化といいます。

Carmel - Sally



ホーン大活躍。あの頃のありがちなPV。サウンドは悪くはないしかっこいいですが、89年あたりになると↓

Carmel - I'm Over You


基本的に良いと思いますが、ほかにも似たようなのがあるようなないような。バーシアとかジュリア・フォーダムとか。AORやふつうにポップスの範疇で括れるサウンドに移行。

どんどんポップにメジャー感たっぷりになっていくカーメル。初期のファンにしては寂しいですが、新しいファンも獲得できたことでしょう。垢抜けてどんどんきれいになっていくし。

でもとにかく声は良し。唯一無二。声質に適度なアバズレ感あり。これってアデルとかのファンも聴けるのでは?


だけども、カーメルと言えば初期のシンプルなサウンドがやっぱり魅力なのです。

初期のファンは、カーメルと言えばこの曲というのがあります。それがデビュー・アルバムのタイトル曲である「ドラム・イズ・エヴリシング」です。

Carmel - The Drum Is Everything


ほんとうに3人だけのシンプルな音。ヴォーカルの力強さ。ビートの疾走感。2分に満たないロックン・ロール。
ジャケットもかっこいいなあ。非の打ち所がありません。

曲がシャーリー・エリス(Shirley Elis)の「The Clapping Song」にそっくりではありますが、それよりもかっこいいし野暮は言わないことにしましょう。

個人的に、この曲を知ったのはテレビでした。でもそれがなんだったか覚えていませんでした。たぶんCMソングだったはずと思い、探していたのですがぜんぜん見つかりませんでした。カーメルで探すとちがう人とかいっぱい出るし。なので、実は単なる勘違いで、これはFMで聴いたのだと無理やり自分を納得させていました。

それが、最近やっとわかったのです。オンワード樫山のジャン・ポール・ゴルチエのCMに使われていたのでした。

しかも日本盤のシングルが出ていたとは!バンドのディスコグラフィでは何枚目のシングルとかに当然カウントされていません。

おっと、最近充実してきたDiscogsのマーケットプレイスに出品されてる!すごい!

自分用に購入しようか迷っている今日このごろです。


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