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2018/02/08 22:51
去年末にライヴ・アルバム「NOMC15」をリリースしたニュー・オーダー。一昨年には来日もし、その完璧なライヴ・ショーが好評でした。

写真はスロットにいそしむメンバー達。
直近のライヴでは、最後の最後にジョイ・ディヴィジョンの名前がスクリーンに映し出され、まだジョイ・ディヴィジョンを引っ張るか、む~、なんだかなあ、と思いましたが、ライヴ自体はすばらしいのひとことでした。
以前は、演奏のヘタさと、バーナード・サムナーのヴォーカルの不安定さには定評がありましたが、そんなあぶなっかしさはなく、安心して観ていることが出来ました。
でも、一方では、そんな安定したニュー・オーダーなんかニュー・オーダーじゃないという貴兄もいるでしょう。私もそうです。
さて、それでは、昔むかしのへたっぴなニュー・オーダーのライヴをちょろっと観て懐かしもうではありませんか。
ジャケット・デザインがフロッピー・ディスクというのが時代を感じさせるヒット曲「ブルー・マンデー」。そのライヴを何本か貼ってみました。
まずは、序の口。83年のイギリスの音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」出演時のものです。
晴れの舞台にGジャンにジーンズといういけてるステージ衣装のバーニー。おどおどした目の動きと、とつとつとしたヴォーカリゼーションが魅力的です。
New Order - Blue Monday ( top of the pops 1983 )
この時期にしては演奏はちゃんとしてるほうです。
次は、こちらもテレビ番組のなかでの演奏。バーニーがキーボードで余計なことやろうとしているわ、と苦笑するジリアンねえさん。
New Order - Blue Monday ( 83 )
結局、パーカッシヴなノイズでいくつかのアクセントをつけただけ。意味ないなあ。
単音で弾くピーター・フックのベースが合いの手の様ですが、弾くメロディがけっこういいかげん。シンドラも適当に連打しています。
お次は、観ている観客も、そして演奏してる彼らも凍っていた85年の来日公演です。
New Order - Blue Monday 1985
思い切り高いキーで歌い始めてしまい、曲の途中から低いキーにして歌うバーニー。それも2度も。
珍しいのはピーターがユニゾンでヴォーカルを取ってるところですかね。それにしてもステージ衣装がTシャツにグレーのスウェット・パンツとは…。
ここまでくると、ヒットしたブルー・マンデーっていい曲なの?どこがいいの?と思われてもしかたありませんが、こんなブルー・マンデーもあります。来日公演と同年85年のベルギーです。
New Order - Blue Monday (85)
いきなりギターを歪ませるバーニー。いつまでもノイズを出し続けたり、即興のメロディを弾いてみたり。
歌のはいる場所をまちがって2度おなじところを歌ったり、いつものようにキーを間違えて歌いだしていきなり下げたりを何度も繰り返す傍若無人ぶり。間奏で勝手にギターソロ。最後にピーターがいらいらしてシンセドラムを殴り倒すところが泣ける。
…これはなんかやってたのでしょうね。
来日公演を収めたヴィデオのタイトルは「Pumped Full of Drugs」というものですが、ベルギー公演を収録すべきだな。
では、最後にお口直しとして、ライヴのレパートリーで最も人気があるというテンプテーションを。
ファクトリー・レコードのオフィシャルPVなので安心。
New Order - Temptation ( 87 )
縦ノリの観客たち。盛り上がって声を張り上げていくバーニー。
でもサビではやはりキー下げを実施。PVなんだから映像を選べばいいのに。
30年以上ライヴで鍛えられればさすがに演奏も見せ方もクオリティも上がりますが、やり続けることがもっともたいへんなわけで、そういった意味でニュー・オーダーはすばらしいライヴ・バンドであることはまちがいないです。
今後来日することがあればライヴ皆勤賞を狙いたいと思います。
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