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2018/11/06 00:57

最近、NHK-FMのサウンドストリートの昔の音源をかたっぱしから聴いています。いや、聴き返しています。もちろん興味のあるものを優先的にですが。




※サウンドストリートとは? 参考までに以前のブログを



さて今回は、暇に飽かして聴いてる膨大なデータの中で、内容がおもしろかったものを3つほど紹介します。

その1

1983年6月27日、佐野元春の回にて。83年5月から佐野はニューヨーク長期滞在を開始。しばらくしてディスコの「ダンステリア」に行ったところ、見たことのある日本人女性を発見。それはなんと吉田美奈子だった。声をかけて、後日グリニッジ・ヴィレッジのカフェで対談しそれを放送。吉田の「インモーション」から数曲をオンエア。このとき吉田はニューヨークにすでに3週間滞在しており、その間にロキシーでサン・ラー・アーケストラのライヴを観たとのこと。ちなみにこの時の吉田美奈子の一人称はボク。

これサン・ラー ↓


その2

1983年11月22日、来日したデヴィッド・ボウイがゲスト出演の坂本龍一の回。通訳はピーター・バラカン。この回の選曲はボウイ自身で、1曲目「最近のお気に入り」としてかけたのがPILの「ラヴ・ソング」。意外。ばかばかしいほど単純だけど、それが成功しているとの評。余談として、来日中に神奈川テレビ(TVK)のファイティング'80(という音楽番組)でアナーキーを観たとのこと。日本のクラッシュだった。テリフィック!と本気とも冗談ともつかない賛辞。

アナーキー ↓  アナーキーと言えば今はラッパーのほうが有名だろうか。


そして3つ目。これも坂本龍一のサウンドストリート。

1982年4月16日の回。教授が話すペンギン・カフェ・オーケストラのリーダーであるサイモン・ジェフスについてのいい話。


教授の友人であるサイモン・ジェフスは、1972年に日本に半年ほど滞在していたとこのこと。横浜のあたりに住んでいたと。

日本のカルチャーにショックを経験する毎日。そんな生活のなかで、ある日街で見かけた喫茶店の名前が「ペンギン・カフェ」。彼はそのネーミングが気に入って、帰国後作った自分のグループの名前にしたという驚きの話をサイモンから聞いたという教授!

かのペンギン・カフェ・オーケストラというバンド名は、なんと日本でパクッた、いやインスパイアされたものだった。ほんと?初耳だけど。



しかし、80年代になって(おそらくライターかレコード会社の人間が)実際の喫茶店の(たぶん吉祥寺にある)ペンギンカフェに行ってお店の名前の由来を聞いたところ、サイモンのバンドのペンギン・カフェ・オーケストラが気に入ってつけたという証言を得たという。

?????

どちらが本当? ミステリー。

今現在、日本中というか世界中にペンギン・カフェというカフェはたくさんありますが、昭和47年の日本にペンギン・カフェというハイカラな名前の喫茶店はなかったんじゃないかなあ。だから、たぶんサイモンの記憶違いであろうとマメシバは推測しますが。

ネットでも事実は判明せず。

ま、ファンタジーとしてそのままにしておくのが良いでしょう。

今回の報告は以上です。まだまだ掘り返せばいろいろと面白い回があるはず。

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