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2019/04/27 09:20

どうせどこへ行っても混むのだから、ゴールデンウィークにはネットでレコード探索と鑑賞を。


そのお助けになるべく大好物なエレクトロ・ポップの名曲をピックアップします。
極私的チョイスも良いのですが、今回は定番めなものを集めてみました。で、テーマはあくまで「ハッピーなもの」



まずは古いものから。

サムネイルにもありますが、79年リリース、バグルスの「ラジオ・スターの悲劇」です

The Buggles - Video Killed The Radio Star


77年イギリスで結成、メンバーはトレヴァー・ホーン、ジェフリー・ダウンズ、ブルース・ウーリィの3人で、「ラジオ・スター~」の作者でもあるウーリィはリリース前に脱退。そして二人組のバグルスになりました。

世界中のヒットチャートで1位を獲得。音楽映像専門チャンネルであるMTVが開局した際に、最初に放映されたのが「ラジオ・スターの悲劇」であったのは有名な話。しかしながら、アメリカではチャートの40位どまりだったというのは不思議です。

バグルスは2枚のスタジオ・アルバムを残し消滅。後にホーンは名プロデューサーになり、エレポップはもとより80年代商業音楽界の立役者となっていきます。


次は79年リリース、ブロンディの「ハート・オブ・グラス」です。

Blondie - Heart Of Grass


70年代中期に結成したニューヨークのバンドであるブロンディ。パンク出自のニューウェイヴ・バンドですが、イタリアのプロデューサーであるジョルジオ・モロダー(Giorgio Moroder)を制作に迎えてリリースした「コール・ミー」が全米1位のヒットに。モロダー・サウンド(ミュンヘン・ディスコ)はディスコの文脈で語られるものかもしれませんが、特徴的なシンセのシークエンスは、エレポップの構成要素です。

さて、ここで時間的に齟齬が発生。モロダーとの制作は80年なのに「ハート・オブ・グラス」は79年リリースじゃん。

実は「ハート・オブ・グラス」はモロダーとは関係なく制作されたのでした。プロデューサーはマイク・チャップマン。でもサウンドはジョルジオ・モロダーの関わった作品群に似ているので、この時点では単に流行として取り入れたのかも。シンセうんぬんではなくディスコ・ミュージックとして。

では、その名前の出てきたジョルジオ・モロダー関連作を。

79年リリース、スパークスの「ナンバーワン・ソング・イン・ヘヴン」です。

Sparks - The Number One Song In Heaven


ロンとラッセルのメイル兄弟を中心にアメリカで結成されたスパークス。最初はグラム・ロック的な音楽性を持っていたものの、79年にモロダーをプロデュースに迎えてディスコでエレクトロな方向にチェンジ。現在も続く活動の音楽性の基礎をここで見出しました。

マシンガンのようなシンセベースが強烈。このPVは3分ほどですが、オリジナルは7分以上の長尺。途中でビートが変化するところのかっこよさは必聴!


あれ? ここまで挙げたのは全部79年リリースで80年代ではない! まあ、大体というか所謂80年代ということで。

そして80年以前のものを更に。

これも79年リリース、の「ポップ・ミューック

M - Pop Muzik


イギリスのミュージシャンであるロビン・スコット(Robin Scott)による音楽プロジェクトが「M」です。79年にリリースされたデビュー曲である本作が全米で1位、全英2位をはじめ世界中で大ヒットを記録。日本では坂本龍一とコラボレーションして作品をリリースしたことで有名です。「ワン・ヒット・ワンダー(一発屋)」というとこの曲(と彼)が海外ではよく引き合いに出されますが、今でも世界中でCMソングなどに使用されているので、1曲でもここまでビッグなら一発屋でもなんでもいいんですよ。

曲の構成と展開、シンセの音色、女性コーラスなど、どれをとっても完璧。全然古くない。これじゃ今でもCMに使われるわ。

そしてやっと80年代に突入

曲は80年リリースのオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークの「エノラ・ゲイの悲劇」です。

Orchestral Manoeuvres In The Dark - Enola Gay


印象的なイントロで有名な曲で、日本ではテレビ朝日のニュース番組「CNNデイウォッチ」のテーマソングとして長い間使われていました。全英8位を記録。うきうきするポップな曲ですが、タイトルからわかるように反戦歌です。80年代はニューウェイヴはもとよりハードコア・パンクのバンドの多くが反戦・反核を訴えたものです。

そんなパンクバンドから珠玉のエレポップ・チューンが生まれています。

82年リリース、キャプテン・センシブルの「ハッピー・トーク

Captain Sensible - Happy Talk


パンクバンド「ダムド(The Damned)」のギタリストであったキャプテン・センシブルは、ミュージカル「南太平洋」の挿入歌である「ハッピー・トーク」をエレポップにカバーし全英1位を獲得。その後キャプテンはソロ活動のためにバンドを脱退することに。現在はバンドに復帰しています。

タイトルからしてそうですが、最もポップでハッピーなエレポップ・チューンのひとつであることに間違いはありません。

では、もう1曲カバーを。

87年リリース、コミュナーズの「ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ

The Communards - Never Can Say Goodbye


言わずと知れたジャクソン5のヒット曲のカバーです。コミュナーズはブロンスキー・ビートのジミー・ソマーヴィルがクラシック畑の音楽家リチャード・コールと結成したエレポップ・ユニット。この曲は全英4位まで上昇しました。


ここまででちょいと振り返ってみると、エレポップの名曲はイギリス産のものが多いですねえ。次はイギリスの音楽界のベテランが放ったエレポップの名曲です。85年リリース、ラー・バンドの「クラウズ・アクロス・ザ・ムーン

RAH Band - Clouds Across The Moon


ビートルズとも制作を共にしたことのあるミュージシャンでアレンジャー、プロデューサーのリチャード・アンソニー・ヒューソンの音楽プロジェクトであるラー・バンドの全英6位のヒット曲です。近年ではDJに再発見されクラブでリバイバルしたりもしています。元電気グルーヴの砂原良徳もカバーしています。

シンセドラムのぴゅんぴゅんぴょんぴょんいう音や、曲の背景の設定が宇宙というのは、80年代半ばとはいえ既に時代遅れ。しかし、絶妙な音色やアレンジ、効果的なストリングスがドラマチックなメロディに肉付けをして、エレポップのクラシックになりました。そして、なんといってもヒューソンの妻であるリズのやわらかいヴォーカルが良いのです。

ここまでで8曲。では残りはイギリス(とアメリカ)ではない場所から生み出された名作を。

82年リリース、フランスの男女ふたり組ミカドの「パラザール」です。

MIKADO - Par Hazard


ベルギーのレコード・レーベルである「レ・ディスク・デュ・クレプスキュール」からリリースされた本作は、当時YMO周辺やファッション界隈で注目され、ミカドは後に細野晴臣のレーベル「ノン・スタンダード」で作品をリリースすることになります。

コラムに載せたバンドの中では最もマイナーなアーチストになるでしょうが、作品は本物。ハッピーになるというより、ほんわかするという感じのかわいい曲です。

そして、最後はノルウェーのバンド。でもここまで紹介した中ではもっともビッグ。
85年リリース、a-haの「テイク・オン・ミー」です。

a-ha - Take On Me


え~、最後にテイク・オン・ミ~?と言うなかれ。日本ではこの曲のみ有名ですが、彼らは本国ノルウェーはもとより世界中で数多くの曲をヒット・チャートに送り込んでいます。このPVの視聴回数9億弱!

「テイク・オン・ミー」は85年にヒットしましたが、実は前年に違うヴァージョンというかオリジナル・ヴァージョンがリリースされています。そちらのほうがもっとピコピコなサウンドです。

そのプロデューサーはNEW MUSIKのトニー・マンスフィールド。結局、アラン・ターニーによるニュー・ヴァージョンが世界を席巻するわけですが、トニー・マンスフィールドはイギリスのニューウェイヴ、エレポップ界の重要人物で、例えば高橋幸宏の作品にも参加したりしています。あ、キャプテン・センシブルのハッピー・トークのプロデュースも彼でした。

というわけで、けっこうベタなハッピー・エレクトロ・ポップ10選でした。いずれ、陰鬱なエレポップ選というのもやってみようかと思います。

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