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2020/08/22 10:34
8月というか夏ももうすぐ終わってしまいます。コロナ・ウイルスの騒ぎが大きくなってからすでに約半年が過ぎてしまいました。
今年の夏は、熱中症に気を付けながら感染防止のためマスクをすることが普通のことになっていましたが、ほんときつい。
そんな状況の中、マスクにちょっとした遊び(とビジネス・チャンス)を見つけたアーティストが、独自デザインのマスクを作成・販売するようになりました。
上の写真はゴス・ロックの始祖、イギリスのバウハウスのフェイス・マスクです。
バンドのロゴ「HOPE」を中央に置いた秀逸なデザインのマスク。バウハウスのオフィシャル・マーチャンダイズ・ショップサイトで購入することができます。
ほかにもシングル「Bela Lugosi's Dead」のジャケットを配したものもあり。
でも、バウハウスはそのものずばり「Mask」というタイトルのセカンド・アルバムがあるので、そちらのジャケット・デザインのマスクもつくればいいのに、とも思いますが。どちらも税抜き14.95ドル(1600円 ※1ドル105円換算)です。
次は、リバプール出身、ネオサイケデリアのバンド、エコー&ザ・バニーメンのマスク2種です。
セカンド・アルバム「Heaven Up Here」と4枚目の「Ocean Rain」のジャケットのデザインです。
どちらも水が映っていて色調も涼しげなデザインのマスクなので、夏につけるのにはピッタリかも。顔にしっかりとフィットするタイプなので実用性も期待できます。値段は9.99ポンド(1400円 ※1ポンド140円換算)
ちょっとここで説明のつけたしを。
アーティスト・グッズとしてのマスクは、ネットを探すとけっこう出てきます。でも、ここではマメシバで扱う種のアーティストのオフィシャル・ウェブサイト(ホームページ)でしか購入することができないマスクに限定しています。色んなアーティスト・グッズを売っている雑貨屋さんのオフィシャルかアンオフィシャルかわからないマスクは除外。あと、チャリティー企画ものもなしで。
さて続けます。
エコー&ザ・バニーメンと同時期に活躍したバンドのいくつかもオリジナル・マスクを発売しています。
ロンドン出身のポストパンク・バンド、「Pretty In Pink」のヒットなどを放ったサイケデリック・ファーズのマスクです。
普通にかっこよし。値段は2400円と最初から円換算で表示されますが、ちょっと高めか。もうひとつ新作が発売されるようです。
元スミスのモリッシーもオリジナル・マスクを販売中。当然ながらひと捻りありです。
「黙れ」の文字。「黙らっしゃい」のほうが訳としてはぴったりか。でもモリッシーという文字がないので、わかる人以外には単にふざけたマスクと思われるでしょうね。もうひとつ「STILL ILL」のヴァージョンもあり。ははは。値段は10ポンド(1400円)
意外ですが、エルヴィス・コステロもマスクを売ってます。
え?なにこれ? 布にひも付けただけでは…
実は10月にリリースされるニュー・アルバム「Hey Clockface」のジャケットを配したもので、多分にプロモーションの意味のマスクなのです。このマスクを同梱するCDやLPのセットもあり。単品は13.99ドル(1500円)。実用性を無視した完全なるアーティスト・グッズです。
今回、マスクを売ってるかどうかをチェックしたサイトは約100。結果、オリジナル・マスクを売っていたのは1割くらいでした。恒久的に売るものじゃないかもしれないし、その割には単価は高くないし、儲からないとみているアーティストが多いのか。当然ですが、ローリング・ストーンズとかキッスとかビジネス・モデルがしっかりしているところは売っています。
そんな中、もっともデザインが秀逸だと思ったのはザ・ミッションのものです。
80年代中期に結成されたゴス・ロックの有名バンド、ザ・ミッション(The Mission UK)のマスク2種。上のは彼らのロゴを片側に配したシンプルなもの。でも、真っ黒けのゴス・イメージにこれほどぴったりなものはないでしょう。下のはかっこいいけど、ちょっと大仰で装着は難し。でも、とにかく材質が良さげで、耳掛けのひものデザインも凝っています。ファンは必携。12.50ポンド(1750円)です。
さてセミ・ファイナルです。
これはけっこう話題にもなっていました。ソニック・ユースのマスクです。
やるなあ。ソニック・ユースの6枚目のスタジオ・アルバム「GOO」の有名なレイモンド・ペティボンによるジャケットにマスクを着けさせるという荒技!
マスクをしたままたばこを咥えてしまうという「スモーカーあるある」さえ思い起させてにやり。15ドル(1600円)ですが、今売り切れっぽいです。
そしてトリはというと、それはディーヴォ(Devo)のものです。
まずはマスク2種。
写真の映りというのもあるでしょうが、なんか冴えないフォルムです。ブリーフのよう…。でも上のほうのマスクのデザインがアルバム「Duty Now for The Future」のものなので、マスク装着義務を主張しているみたいで面白いです。ふたつで37.50ドル(4000円)
だけど、白眉はこれじゃない。
こっちです。
これはディーヴォのコスチューム・アイテムである「エナジー・ドーム・ハット」にシールドをつけたものです。ヴェリー・グッド!
横から見るとこう
夏の日差しをブロックするためにサンバイザーを深めに被って自転車を運転しているお母さんにも推薦したいです。
49.98ドル(5300円)と高価なんだか安いのか微妙ですが、送料もけっこうかかりそう。
でもね、ここまでピックアップしてきたマスクは値段じゃないんです。もっと言えばデザインとか出来でもない。
これらのマスクは、コロナ明けのライヴに着けていくためのものなんです。
特にディーヴォのシールドなんか、被ってライヴに参加したら大受けしますよ。でも、その姿をステージから見たアーティストは苦笑とかではなく泣くよ、絶対。やっとライヴを再開できたっていうことを実感して。オーディエンスも泣く。 (完)
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バウハウスの在庫商品
エコー&ザ・バニーメンの在庫商品
サイケデリック・ファーズの在庫商品
モリッシー(スミス)の在庫商品
ザ・ミッションの在庫商品
ソニック・ユースの在庫商品
Devoの在庫商品
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