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2023/09/06 08:01

レコードはどういう条件で反るのかな。
そんなことを改めて考えたのはこの盤を手に入れたからでした。

暗黒大陸じゃがたら改め「JAGATARA」のアルバム「君と踊りあかそう日の出を見るまで」は、ヴォーカルの江戸アケミが入院する直前のライヴと、外出許可を取って初めて行ったライヴをAB面に配したドキュメンタリーのようなライヴ盤です。

これを先日手に入れ、プレーヤーに載せたところがこれ。


新品で買ったのに反っていたというわけではもちろんありませんので誤解のないように。
でも、どうしたらこんな感じに反るかなあ。夏の車内とか高温の場所にあった場合はもっと激しく反るはず。たまたま直射日光の当たる場所に、ジャケットに入れた状態のレコードを置いておいてしまったのかなあ。

レコードの反りというものは、アナログ・レコード愛好家にとっては悩ましいもの。
ちゃんと保存していたつもりなのに、久しぶりに取り出したら波を打っていたなんてことがあります。
長年の保存状態によってそうなるのでしょうが、とりあえずは、ジャケットに入れてなるべく床に垂直に並べるのがそうならない唯一の方法なのでしょうね。平積みは厳禁。シングルも斜めにならないように並べるとか、変な圧力がかからないようにするのが肝心です。

盤のキズやプレスミスは海外盤のほうが圧倒的に多いのは実感しています。
キズに関しては、概して日本のユーザーのほうがレコードを大切に扱っているので少な目だということでしょう。
プレスミスは、海外と国内の製造クオリティの差ですね。

でもソリに関しては、海外盤が多い国内盤が少ないというものでもない感じです。要は各自の保存方法・保存状態によるものなのでしょう。

基本的に、レコードは多少反っていても、再生に影響はありません。いや、そりゃありますけどね。針飛びが起きたり周回ノイズが出るというような機能不全になる影響はないということです。
レコード店として売る側からすれば、反っているレコードは見栄えも悪いし、品質のクオリティが落ちます。
まあそれよりも、自分の所有するレコードの縁がぶよんぶよんと波打って回っているのを見ることが「精神衛生上」良くないことは確かです。

ご存知でしょうが、そのレコードの反りを直す機械と言うものが存在します。
以前より当店でも商品のメインテナンスのためにレコードの反り修正機を導入しています。
これです。株式会社ORBのディスクフラッターDF-01iA+。最新機です。




ソノシートやSP、ピクチャー・ディスク、特殊な一部のレコード以外は反りを直すことができる機械です。
仕組みとしては、簡単に言えば「レコードを温めて柔らかくし、加圧して平らにする」というものです。イカ焼きのプレス機に似てますね。

説明はHPなどを参考にしていただきたいのですが、本機の特徴は、レコードの最適な加熱温度の設定と、均一な加圧が可能になったという部分でしょう。

さて肝心なことは、この機械でレコードの反りは満足に直せるのかということですが、ユーザーとしての使用結果は以下3点です。

1.  LPレコード(12インチ)はほぼ満足いく程度に平らになる
2.  EPレコード(7インチ)は意外と直らない
3.  修正による盤への悪影響なし

当店で修正機を使用してきたデータ(客観)&実感(主観)としては大まかにこんな感じです。いやあ、数値的なデータってほどのものは実はないんですけどね。

1に関しては、10インチや12インチは大体平らになります。でもですね、1回修正機にかければ直るというものでもないのです。
盤によって微妙な成分の違いや、反った時の状況によってでしょうが、1度で平らになる場合と、複数回修正機に入れないと直らない場合があります。ちなみにじゃがたらのは裏返したりを繰り返して10回でここまできました。



なお、レコードを温めて平らにして冷やすまでのひとつの工程は4時間かかります。なので、10回とは40時間かかったことになります。なかなかの時間です。本盤は、修正後に再生確認もしていますが、再生音に不具合はありませんでした。ただ、ここまで反っていたものを商品としては出せないので、自分のコレクションになっています。最近、自分用がどんどん増えてるなあ。

修正機には加熱温度の弱・並・強という選択ボタンもついているのですが、これはあまり意味はなさそうです。温度の差も、盤に影響のでない範囲での強弱だと思うので、大した差ではないでしょうし。たまに商品にならない盤を使ってこの温度差を試したりしていますが、結果に違いは出ません。修正時間も同じですしね。

何度修正機にいれても直らないものも中にはあります。それは後天的の反りというより、元々反ったかたちでプレスされたプレスミス盤の可能性が高いです。盤の一部が盛り上がってたり、異物混入が原因で盤が反っているものとか。これに関しては国内盤はほぼありません。海外盤ばかりです。

絵の描いてあるピクチャー・ディスクは直りません。
これはザ・スターリンの「虫」のピクチャー・ディスクです。これは修正機にかけた後の状態で、最初の反りの状態から悪化してしまいました。


ほかにもいろいろとピクチャー・ディスクを試しましたが基本的に直りません。でも、余計悪くなるものはそんなにない感じ。「虫」に関して言えば、3枚試して、どれもみんな反りがひどくなってしまいました。もったいない。

シングルは修正困難という2に関してですが、単純に半径が小さいので直りづらいというあたりに論理的なものがあるかもしれませんけど、シングル盤はフラット盤が多いということもあるかもしれません。

どういうことかというと、レコード盤にはグルーブガードのあるものとないものがあります。盤の最も外側の無音部が盛り上がっているところがグルーブガードで、そこが平らなのがフラット盤です。
以前のディスクフラッターではフラット盤は修正不可でしたが、最上級機であるDF-01iA+では、グルーブガードのあるなしに関係なく修正できるアダプターがついています。とは言え、実感としては、それでもフラット盤の修正はちょっと甘いです。熱の伝わり方の加減によるものでしょうか。
また、以前は180グラム重量盤も修正不可でした。しかし、最新機ではこちらの修正は問題ありません。これは何度も経験済みです。

3ですが、修正後に針飛びが起きたとか、溝が溶けて潰れてしまったということは経験ありません。そこはORBさんは研究済み・何度もテスト済みでしょう。
本機を使ったら音質が良くなったというユーザー・レビューさえも見かけますが、さすがにそれはわかりません。
ただ、前記しましたが、反りがなくなったことで気持ち良くレコードを聴くことができるようになることは本当です。
モヤモヤが無くなってレコードもメンタルも正に「フラットになる」ということでしょう。

そういえば、製品名にディスクフラッターと書かれていますが、英語ではDisc Flattenerなので「ディスク・フラットナー」が正しいのですが、もしかしたらディスクフラッターという固有名詞で登録商標なのかもしれないですね。

さて、この流れでなのですが、マメシバレコードでも反り修正サービスを始めようかと思います。

そのこころは、自分がいちレコード愛好家であるときに、反ったレコードを手に入れてしまった時のいやな感じを体験しているからです。ま、今もいちレコード愛好家ではありますが。
滅多にはありませんが、反っていて音にぶれが出る盤を買ってしまった。聴けるけど、盤への愛着が萎えたといった時に、この修正機があればなあと何度思ったことか。店に返品すればいいんですけど、オークションとかではノークレームノーリターンが多いし。

でも、酷く反った盤に出会うのはどれくらいの確率でしょうか。100枚に3枚くらい?もっとありますかね。
とは言え、それだけの数を直すために10万円以上もする機械を購入するか?さすがにそれは無理というか無茶です。
しかしながら、マメシバの場合、商品としてレコードを扱うようになって修正機が必要になったわけで、商品のレコードを修正して品質を上げることができ、所有するレコードも反りを直せるという一石二鳥を感じている今日この頃なわけです。

なので、愛好家の皆さんのレコードを修正して、もっと充実したレコード生活を送っていただきたいなあと思いまして。修正が成されれば、またレコードにも愛着が沸くし、購買意欲も増して当店で買っていただけるはずです。

ネット検索すると、レコードの反り修正を行っているお店をいくつか見つけることができます。修正費は無料から1枚ン千円までいろいろ。でもさすがに無料は無理です。商品をいくら以上買っていただいての無料サービスでもいいのですが、最初なのでシンプルに1枚につきいくらでいこうと思います。1枚500円で、1回3枚までとしましょう。1日3枚で1500円……時間は12時間以上かかる……いや、このサービスがレコードの売り上げにつながるのです!

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『マメシバレコードレコード反り修正サービス概要』

~ マメシバレコードでは反ってしまったレコードの修正を承ります ~

【レコードの種類】
17センチ(7インチ)から30センチ(12インチ)までの塩化ヴィニールのレコード。ジャンルは当然不問!
※ソノシート、SPレコード、絵の描いてあるピクチャー・レコードは修正できません。また17センチ盤は直らない場合もあります

【注文の手順】
1.マメシバレコードのサイトで修正券(プラス送料)を購入
2.修正するレコードを購入者様がマメシバレコードに自費で送付
3.修正実施
4.返却

【注意】
・修正費は1枚目500円で、1回の修正サービスはおひとり様最大3枚です。1回の修正が終わったら再度ご注文ください。返送料は枚数関係なく1回分(1枚分)のみです。
・修正希望のレコードの発送は梱包素材やサイズはどんなものでも構いませんが、発送方法は定形外郵便やクリックポストではなく、ゆうパックやクロネコヤマトなどの宅配便でお願い致します。業者はどこでも可で、送料は購入者様ご負担です。配達日時に関しては、日にち指定は不要ですが、確実に受け取りたいので配達時間は19時以降を指定してください。

〒332-0004
埼玉県川口市領家2-30-7 領家郵便局2階
マメシバレコード
電話048-223-3453

・あくまで反りの修正サービスですので、修正前後の再生確認は致しません。また修正後の不具合に関しては、明らかな当店側の瑕疵でない限り弁償は致しません。
・修正済のレコードを返送する時は定形外郵便やクリックポストではなくゆうパックで発送いたします。同時にほかの商品購入の場合も、修正レコードが含まれる場合の返送はゆうパックのみです。
・返送までの時間は、こちらで盤を受け取ってから5日を見ていただきます。他の商品を購入した場合も修正サービスを含む場合は5日くらいを目安にしてください。
・元々商品7000円以上購入で送料無料サービスを行っていますが、修正サービス券もそれに当てはまります。商品購入額プラス修正サービスで7000円以上になれば返送の送料は当然無料です。

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あまり大事ではないレコードで反っているものがあったら、試しに修正依頼してみませんか。
費用は500円X枚数+往復送料分(3枚修正で3~4000円くらい?)かかりますが、試す価値はあると思います。
なにより、気持ちが晴れること請け合い。

さて、次は盤の針飛び修正の研究にかかるとしますかね。

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【レコード反り修正券】レコードのソリを直します

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★ 送料は7インチEP、CDは『クリックポスト』で何枚でもまとめて200円です。★ LP、10~12インチEP、ボックスセットの場合は『定形外郵便』で何枚でもまとめて500円です。☆補償ありの『ゆうパック』は地域別に800円からですが、1回の注文が税込7000円以上なら送料無料です(ご希望配達日時を備考にお書きください)☆LPとEPの同梱も当然可能です。その他ご要望承りますのご注文の際に備考欄にご記入ください。宜しくお願い致します

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